古くから宗教上の修行として知られている断食ですが、最近ではダイエットや、新しい健康法として注目を集めています。忙しい現代人におすすめしたいのは、2日間程度の“プチ断食”。気軽にチャレンジできる上に、たくさんのうれしいことが期待できます。 プチ断食について考えてみましょう。まず、固形物をとらないことで、胃や腸の疲労を回復できます。同時に、固形物をとらず、水を飲むおかげで、腸内が洗われることも大きなメリットです。腸がきれいになると、“中性脂肪、コレステロールなどの老廃物を排出してもいいですよ”というシグナルが出されます。結果、デトックス(解毒)作用が起こり、内臓がクリーンになるというわけです。 そのほか、内臓脂肪が燃焼する、病気に対する抵抗力が高まる、五感が鋭敏になるなど、たくさんの利点を挙げることができます。もちろん自己流の断食は厳禁。きちんとしたプログラムに従いましょう。
プチ断食は週末など、のんびり過ごせる日に行ないましょう。激しい運動は避け、軽めのウォーキングをしたり、音楽を聴いたり、読書をするのもいいですね。体だけでなく心のリフレッシュ期間として過ごしてください。 プチ断食後、体は栄養や脂肪を吸収しやすい状態に傾いています。開放感のあまり、暴飲暴食したりせず、野菜スープなど、体にやさしい食事から始めてください。断食後は、味覚が鋭敏になり、添加物や濃い味付けが気になるようになります。普段、自分がいかに“過食”だったかということにも気づくはずです。健康的な食生活を実践するよい機会となるでしょう。 プチ断食は、1度ではすぐに体が元の状態に戻ってしまうため、3回程度は行なうことをおすすめします。そして、体調管理の一環として、ぜひ習慣にしたいものです。たとえば3ヶ月に1度と目安を決め、チャレンジしてはいかがでしょう。長期的な健康管理法として、あなたを支えてくれると思います。
さきほどもお話したように、プチ断食後は、体が脂肪を燃焼しやすい状態ですから、ダイエットサプリをとることを強くおすすめします。プチ断食+サプリメントのWパワーで、よりよい結果を導くことができます。 ダイエットをサポートする成分として、注目されているのが、ミカン科の柑橘類“だいだい”に含まれるサーモアミン。サーモアミンは、脂肪燃焼とカロリー消費に効果的だという報告も出されています。アメリカでは、シトラスダイエットとよばれ、人気を集めているようです。 また、エビやカニなど、甲殻類の甲羅に含まれるキトサンという食物繊維は、脂肪を体内に吸収される前に包み込み、シャットアウトする働きがあります。脂肪を燃やす成分と脂肪を吸収される前に包み込む成分、2つ合わせれば、さらに大きな威力を発揮することでしょう。プチ断食後にとるサプリメントとしても、とても理想的であると言えるのです。
東京理科大学薬学部卒業後、東京工業大学大学院博士課程(生命化学専攻)修了
協和発酵工業株式会社入社以来、21年間研究開発に従事。遺伝子工学、化粧品及び医薬部外品の原料開発に携わる。平成14年11月株式会社イムダイン入社。平成20年1月 代表取締役社長に就任。平成16年 東京大学薬学部非常勤講師、現在は成蹊大学理工学部講師を務める。
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