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関節の痛みは20代30代から対策を
即効性にすぐれた3つ成分

「人は60歳になるまでに、なんらかの変形関節症(関節炎)にかかる」といわれています。イラストで通常の膝関節と、関節症の膝関節を見比べてください。関節の軟骨がすりへって、貧弱になっているのがわかります。軟骨は、関節の曲げ伸ばしのときに、クッションの役割を果たしています。軟骨が磨り減ると、骨と骨とが接触し、不快な痛みが生じるのです。関節炎は、膝だけでなく、ひじ、膝、腰、股関節など、関節があるところならどこにでも起こる可能性があります。 TVや雑誌で取り上げられる関節炎対策は、中高年をターゲットにしていることが多いようです。そのせいか若い人は「カンセツエン」と聞いても、自分とは関係ないものと思ってしまうかもしれません。しかし、長時間パソコンワークをこなした後、立ち上がると腰が痛いな、だるいなと思ったり、階段をのぼるとき、膝がまるで油をさしていない機械のようにギクシャク感じたりした経験があるなら、それは危険信号。「60歳になるまでに関節炎になる」のであって「60歳になってから関節炎になる」のではないのです。 現代社会は関節にやさしいとは言い難い環境です。かたい道路、パソコンワーク、女性にとってはハイヒールや厚底靴も足へのダメージにつながっています。さらに、肥満によって関節に大きな負担がかかることもあります。病気と違い、「放っておけば治るさ」と考えがち。実際、日によっては不快感がない日もあったりすると、つい放置してしまうかもしれません。ただし、放っておいて完治するということはありません。生涯、自分の体を最高のコンディションに保つために、ボディメンテナンスのひとつとして、関節からのシグナルをキャッチし、適切に対応しましょう。

膝関節
関節炎は中高年だけのものではありません

では、関節炎に効果があるとされる成分を考えましょう。まず、もっともポピュラーなものとして、グルコサミンがあげられます。グルコサミンは、カニやエビなどの甲殻類に多く含まれ、軟骨を構成する成分のひとつです。グルコサミンには、骨膜液を増加させる効果があり、関節の衝撃吸収能力をパワーアップさせ、関節の痛みを軽減します。 グルコサミンとのダブル効果が期待できるのが、コンドロイチン。関節の細胞に体液を集めます。この体液が潤滑油となり、骨をスムーズに動かせるようになるのです。グルコサミンと併用すれば、軟骨を強化するコラーゲンを増加させることもできるとされています。 さて、最後に登場するのが、ヒアルロン酸。グルコサミンと同じく、関節の潤滑油となります。ヒアルロン酸というと、化粧水など美容に効果がある成分としてすっかり有名になりました。女性のみなさんは、すでにご存知でしょうが、ヒアルロン酸の大きな特徴は、その優れた保水性。ヒアルロン酸の、体の組織をみずみずしく保つ効果は、もちろん関節炎にも有効なのです。

Dr.本多 伸吉(理学博士)
Dr.本多 伸吉(理学博士)

東京理科大学薬学部卒業後、東京工業大学大学院博士課程(生命化学専攻)修了
協和発酵工業株式会社入社以来、21年間研究開発に従事。遺伝子工学、化粧品及び医薬部外品の原料開発に携わる。平成14年11月株式会社イムダイン入社。平成20年1月 代表取締役社長に就任。平成16年 東京大学薬学部非常勤講師、現在は成蹊大学理工学部講師を務める。

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